おおいけ法律事務所 弁護士 﨑山 有紀子

 
 

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なるほどQ&A 市民生活でよく遭遇する法的なトラブル・問題の解決法は

離婚




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 離婚後、子どもを引き取った方の親です。元夫婦の相手方が定期的に子どもと会う「面会交流」に関して、私の方ではどのような点に気をつけるべきでしょうか


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 子どもとの面会交流では、離れて暮らしている親が子どもと会う訳ですが、普段子どもと一緒にいる方の親も、いろいろと配慮してあげることが大切です。

 まず普段の生活の中で、子どもの健康状態や学校の行事、子どもが最近頑張っていることなどを、元夫婦の相手方に小まめに連絡しておくようにできたら素晴らしいと思います。離婚した相手ですから、連絡をとることに積極的になれない方もあるかもしれませんが、子どものことを考えて、頑張ってみてはどうでしょう。手紙で構わないと思います。子どもの様子を普段から伝えておくことで、離れて暮らしている親が子どもにうまく対応でき、円滑な面会交流につながります。

 また、過去の夫婦の争いや相手の悪口は、子どもに言わないようにしましょう。子どもが、離れて暮らしている親の方にも良いイメージを持つことができるよう、心がけてあげてください。

 子どもが「会いたくない」と言うときは、その理由をよく聞いてあげてみてください。子どもが面会交流に気が乗らなかったり、負担に感じたりしているようであれば、それまでのお互いの面会交流に対する態度を振り返ってみる必要があるかもしれません。子どもが話した理由を口実にして、面会交流を一方的にやめてしまうことは、新たな争いを生みます。そのようなときには、親同士で冷静に話し合いましょう。

 子どもが面会交流に出かけるときは、是非、笑顔で送り出してあげてください。子どもは、親の気持ちや表情に敏感です。あなたのちょっとした言葉や表情、しぐさから、離れて暮らしている親と会うことを後ろめたく感じたり、悪いことのように思ったりしてしまいます。面会交流をすることはあなたも良いことだと思っている、と子どもに感じてもらえるような振る舞いが大切です。

 同様に、子どもが帰ってきた際には、笑顔で温かく迎えてあげてください。子どもは、あなたに気をつかって、重たい気持ちで帰ってくるかもしれません。あなたの笑顔がその心の重荷を解いてくれるはずです。面会中のことはあまり細かく聞かない方がいいかもしれません。子どもが離れて暮らしている親との時間を楽しく過ごしたことを認めてあげることで、子どもは両方の親から愛情を注がれていると感じることができます。


 面会交流は、何より子どもののびやかな成長のためのもの--何かストレスに感じたりした際には、この点を思い出して頑張ってみてください。



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