少年事件

　試験観察とはどのようなものですか

　家庭裁判所は、少年に対する処分を直ちに決めることが難しい場合、当分の間、家裁調査官が助言や指導を与えながら少年の生活ぶりや行動を観察する、という決定をすることがあります。これが「試験観察」です。試験観察では家裁調査官が少年に対して更生のための助言や指導を与えながら、「少年が自分の問題点を改善していこうとしているか」「まじめに勉強や仕事に取り組み、今後の更生が期待できる状態になっているか」といった視点で少年の言動を確認します。この試験観察期間の結果も踏まえ、裁判官が最終的な処分を決めます。

　試験観察の期間は保護少年の状況に応じて異なりますが、数か月程度が多いようです。



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