おおいけ法律事務所 弁護士 﨑山 有紀子

 
 

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なるほどQ&A 市民生活でよく遭遇する法的なトラブル・問題の解決法は

交通事故




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 スーパーの駐車場に車を止めていたところ、ブレーキとアクセルを踏み間違えた車に後ろから追突され、けがをしました。加害者側との示談交渉する際、気を付けるべき点は何ですか


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 示談とは、事故による損害賠償金額について加害者と被害者が合意することです。合意する中身には「今後、この事故についての請求はしない」ということも含まれます。示談が成立した後に、治療費が当初の想定よりもさらにかかったとしても、後から追加請求することはできない、というのが原則です。従って、被害者側としてはけがが完全に治ってから、または、これ以上治療してもよくならないという「症状固定の診断」を医師にもらってから、加害者側と示談交渉する方が望ましいでしょう。

 ただし、時効期間には注意が必要です。加害者本人への請求は最短で事故から3年、相手の保険会社への請求は2010年4月1日以前の事故は2年、以後なら3年です。

 交通事故の示談交渉は通常、保険会社が加害者側の交渉の窓口になります。また人身事故による損害は、まず強制保険(自賠責保険)で補てんされ、強制保険の保険金額を超える損害を任意保険で補てんする仕組みになっています。任意保険について、保険会社はそれぞれ独自の損害賠償基準を持っていて、これに従って支払いますが、この基準は裁判で認められる賠償額よりも一般的に低い金額です。

 弁護士を通じて交渉したり裁判をしたりすれば、手間や労力は費やしますが、受け取る賠償額は保険会社の損害賠償基準よりは多くなるのが一般的です。



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